tryaging’s diary

コスメコンシェルジュ山内有紀が、日本各地のご当地コスメをご紹介します!。

日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ、ジャパン・コスメティックセンター会員。日本各地のキラリと光るご当地コスメをご紹介しています。使用についてはご自身の判断でお願いいたします。

次の注目素材は佐賀から!?「さがフード&コスメラボ」セミナーを受講してきました!

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尋常ではない暑さも、お盆を過ぎた頃から

和らいできたように思います。

夏バテで食欲が落ちたり、エアコンによる乾燥で肌が乾いていませんか?

 

さて、7月末になりますが、

佐賀市で開催された「さがフード&コスメラボ」セミナーに

行ってまいりました。

豊かな農林水産資源を有する佐賀県

県や大学の研究施設で、その資源を健康に役立てるための

研究が盛んなのです。

 

さがフード&コスメラボは、さが機能性・健康食品開発拠点として

大学とのマッチングや研究開発・加工支援や

商品化支援などを行っています。

 

このセミナーは、さがフード&コスメラボと

ジャパン・コスメティックセンターとの共催で、

〜地域素材から生まれる健康と美〜をテーマに

3名の講師の方を招聘して開催されました。

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トクホも機能性表示食品も、毎日の健康に役立てるための食品。

最初は、一般社団法人健康食品産業協議会事務局長・

小田嶋文彦氏の機能性表示食品についての講演でした。

もともと「健康食品」はあくまでも食品であり、

効果効能を謳うことは出来ません。

しかし、1984年に始まった国の研究により食品が健康に役立つことが解明されました。

そして総理大臣の許可を受けて保健機能を表示できる『特定保健用食品(トクホ)」

国が定める規格基準に従えば栄養成分の機能表示ができる「栄養機能食品」

企業の自己責任において機能性を表示できる「機能性表示食品」が誕生したのです。

 

機能性表示食品の大きな特色としては、生鮮食品でも機能性を表示できること。

毎日の食事の中で摂りたい成分を取れるのは、うれしい限りです。

健康食品分野への参入を考えている農業事業者にとっても

機能性表示食品は新たな可能性を広げてくれることでしょう。

 

ただ、特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品は

「これを飲んで(食べて)いたら不摂生をしていても構わない」というものではなく、

毎日の健康づくりに役立てるもの、栄養を補うもの。

「忙しくて足りていない栄養素があるな…」

そんな時に欲しい機能を持つ食品が、佐賀県から

生まれることを期待しています。

 

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 コスメの開発は「他にはない強み」をコンセプトに! 

 次の講演は、化粧品マーケティングコンサルティングを手がけていらっしゃる

株式会社ティアレ代表・冠典子氏による

地域素材を活かす化粧品開発とマーケティングのお話でした。

以前資生堂で商品開発・マーケティングに携わっていらっしゃったとのことで、

大ヒット商品(私も愛用していた商品です!)をいくつも開発されました。

独立後、手がけられた案件を紹介しながらおっしゃっていたのは

「他にはない」を盛り込んだコンセプト作り、

原料の良さだけではなく「ベネフィットの具体化」、

勝負できるクリエイティブ、

モニターやユーザーの声を活かしたマーケティング

などなど…。

特にコンセプトの出来栄えが重要との言葉が心に残りました。

ご当地コスメこそ、地域素材を活かす強いコンセプトが大事なのですね。

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ジャパン・コスメティックセンターのパネルや地域素材のサンプルも展示されていました

 「美味しい」と感じて食べることは健康にも大切なことでした。

最後は、佐賀大学農学部生命機能科学科助教・光武進氏による

味覚を刺激して生活習慣病を予防する講演でした。

(なぜ味覚を刺激することが生活習慣病の予防になるのか

なんとも不思議なタイトル…と思いました💦)

  

人間が感じる味覚に、甘味、うま味、苦味、塩味、酸味があり、

最近、脂味も見つかったそうです。

私たちが食べ物を食べて美味しいと感じるのは、

舌に味を感じる仕組み(味覚受容体)があるから。

身体に必要なものを見分けて取り込んだり取り込まなかったりするのが

味覚受容体の役割なのだそうです。

 

もともと生物は進化の過程で高カロリーのものを摂取して生き延びてきました。

生物、人間の歴史において、飢餓に耐える時代の方が長かったのです。

飽食はこれまでに生物が経験したことのないストレスなのです。

しかし昔の日本の副食は貧しかったのに、

カロリーが豊富とは言えないものも労力を惜しまずに作ってきました。

 

実は、脂を取ることによって「もう食べなくても良い」という

脳のフィードバックシステムが働き、過食を抑えることができるのだそうです。

脂肪酸以外の食品成分、味噌などの発酵食品に含まれる非栄養成分にも

エネルギー摂取を抑える効果があるのだそうです。

 

食品に含まれる非栄養成分が「美味しい」と舌の味覚センサーに作用して、

生体恒常性の維持(メタボリックシンドロームの予防)に働く。

先人たちは、雑多な非栄養成分と共に上手に味覚を刺激しながら

健康的な食生活を送ってきたのではないか、との結論に至るのです。 

つまり、美味しいと感じて食べることこそが、健康に役立つのですね。

(不思議なタイトルの謎がとけてスッキリ!✨💡)

 

ものすごくざっくりとまとめてしまいましたが

大変興味深いお話でした。

確かに栄養だけを満たして「美味しい」と感じられない食べ物では

「口直し」と称して別のものを食べてしまったり、

満足感が得られずに食べ過ぎてしまったり、ということがよくあります。

佐賀県・九州は全国的にも名高い味覚の宝庫です。

受け継がれてきた味、新たに生み出された味を

バランスよくしっかりと味わって健康に役立てたい。

また、多くの方の健康にも役立ててほしいと思いました。

 

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