緊急事態宣言下、みなさんどのようにお過ごしでしょうか。
私は大人しく自宅と仕事場の往復のみで、黙々と仕事をする毎日。
コスメに対する学びも、もっぱらオンラインのセミナーや勉強会などに参加し、
コスメそのものも通信販売で購入しています。
先日はジャパンコスメティックセンター、九州産業経済局、
アーカイブで受講しました(実は受付締切に間に合わなかった汗)。
講師はボタニカルファクトリー代表の黒木さん。
以前、このブログでもご紹介させていただきましたね。
セミナーの内容は、黒木さんの経歴からボタニカルファクトリー創業までのこと、
南大隅町という地域的特性とそこでとれる植物からどのようなコスメを作っているか、
SDGsの取り組みなど。
特に印象深いのは創業前、黒木さんが海外で目の当たりにした
オーガニックコスメと農業との連携。
ラベンダー畑の隣に精油の抽出施設があり、ナチュラルコスメが作られていること、
いつか自分自身もやりたいと構想をもち、
それを現実の事業として行うまでのストーリーや、
人口が50年間で1/3に減少してしまった故郷南大隅町の現状をなんとかしたい、
環境を守る、規格外農産物の買取で農業廃棄物を削減する、地元の産業を育てる、人材
を確保するなど、それぞれの取り組みが意識しないうちに
自然とSDGsに当てはまっていった、企業の考え方の先進性です。
実際にお会いした時の黒木さんは、いつも柔和な表情でお話ししてくださるのですが
セミナーでその芯には揺るぎない強い想いがあり、
事業家としての行動力があるのだと知り、改めて敬服しています。
セミナーの中で、黒木さんが掲げるモノづくり・3つのコンセプトがありました。
1.「食べ物のような化粧品」を理想とする」。
2.「地域の素材」が主役の「地産コスメ」であること。*「ご当地コスメ」とは違います。
「その地が持つ、意味、特徴」がブランドコンセプトの横串に必ず入る事と、
「お肌の関係性」や「ライフスタイルの提案」がつながるようなブランドストーリーにすること。
3「鮮度や旬」を意識したモノ(化粧品)であること。
「ご当地コスメ」ではなく、「地域の素材が主役の地産コスメ」。
確かにご当地コスメでは、その土地に行かなければ手に入らないのではないか、
あるいはお土産的な位置付けのままで、日常的なコスメになり得ないのではないかと
思ったのです。(というかそれ以前にご当地コスメと言ってしまってごめんなさい)
私自身もこのブログを書くたびに
その土地の特徴や産物そのものの良さだけでなく、開発した方の故郷への想いや、
地域を活気づけたいという情熱のこもったコスメが多いことに驚かされます。
そして、その良さを知る人たちもじわじわと増えている…。
「ご当地」の枠を越えはじめているのかも…?
ひょっとしたら、「ご当地コスメ」がもっと手に入りやすくなり、
「ご当地コスメ」を使うことがごく当たり前になれば
「ご当地コスメ」という言葉もなくなってしまうのかもしれません。
ファッションビルやデパートで「地域素材コスメコーナー」が設置され
誰でも気軽に地域素材コスメが購入できる。
今はこのフルーツが旬だから、そのコスメを買ってみようかな、
なんて買い方も楽しめる。
そんな日が来てほしい。
そう願いながら、私は今日も日本のどこかにあるご当地コスメを探しているのです。
ちなみに、今ボタニカルファクトリーさんでは
たんかん買い取りのクラウドファンディングを行っています。
魅力的なリターンも用意されていますので、興味のある方はぜひ
ご覧になってくださいね🍊
今回もお読みいただき、ありがとうございました😊