tryaging’s diary

コスメコンシェルジュ山内有紀が、日本各地のご当地コスメをご紹介します!。

日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ、ジャパン・コスメティックセンター会員。日本各地のキラリと光るご当地コスメをご紹介しています。使用についてはご自身の判断でお願いいたします。

インスタグラムから〜日本化粧品検定協会の「防腐剤の化粧品科学」セミナーを受講しました。

【防腐剤の化粧品科学セミナーを受講しました】

化粧品業界では知らない人がいないであろう、岡部美代治先生によるセミナー!

※画像の文章は受講した私の所感です

日本化粧品検定協会といえば、専門家によるコスメ・美容に関する充実のセミナー。
駆け込みでビューティーサイエンティスト#岡部美代治先生 のウェブセミナーを受講しました!
岡部先生は美容雑誌のベストコスメ審査員や、新作コスメの解説などでご存じの方も多いと思います。常に中立的な立場で、豊富なエビデンスをもとにわかりやすく教えてくださいます😊

さて、今回のテーマは『防腐剤の化粧品科学』。
よく「防腐剤は肌に悪い?」といった噂を聞きますが、本当はどうなのでしょうか?

食べ物で例えると、腐ったり、カビた食べ物を食べるとどうなるか…考えただけでも怖いですよね(汗)
しかも化粧品は使用する期間が長く、クリームなどは直接手に入れて使用することも多いです。
防腐剤のリスクよりも汚染・変質した化粧品使うことのほうが危険なのです…!!

●防腐剤の目的とは?
腐敗・発酵による化粧品の変質を防ぐこと。殺菌というより「静菌」。菌の増殖を持続的に抑えるために配合されます。
そして、防腐剤の量が多ければ多いほど効果は高くなると考えがちですが…。

大手化粧品メーカーにて研究開発に携わって来られた岡部先生によれば、「昔に比べて、化粧品に配合する防腐剤の量は減っている」。

どの菌にどの防腐剤が有効かを調べ、有効な防腐剤を複数組み合わせることなどで、より少ない量でより高い効果を発揮できるよう、研究・技術開発が進んでいます。
特にパラベンは、使われてきた歴史が長く、幅広い菌に効果があり、様々な化粧品に配合しやすいなどのメリットがあります。パラベンフリーにこだわるあまり、優れたコスメを使わないのは損かもしれないと思いました。(しかし、パラベンアレルギーが確認された方は、パラベンフリーを)

パラベン以外の防腐剤?
パラベンフリーの化粧品でよく見かけるのが、フェノキシエタノール。防腐力はパラベンよりも低いため、配合量はパラベンよりも多くなります。

オーガニック化粧品(エコサート)では、ソルビン酸・デビドロ酢酸塩、安息香酸など。(パラベン、フェノキシエタノールが使えないため)

アルコール類や精油など、防腐効果を持つ化粧品原料を活用する場合もあります。

☆☆☆☆☆☆☆☆
一番大切なことは、肌のために『どれだけ少ない量で抗菌性を保証するか』。
どの化粧品も、使う人が快適に、心地よく、安心して使えるようにメーカーの方が心血を注いで作られています。
そのために防腐剤研究・配合技術も進化してきたのですね。受講した内容を書ききれないほど、有益な学びがたくさんありました。

また、最近のトレンドでアルコールを活用した防腐剤や植物由来成分の防腐についても学びました。
これからもどんどん研究が進んで、より安心して快適な防腐剤が開発されることを期待しています😊
岡部先生、日本化粧品検定協会の皆さま、長文にもかかわらず読んでくださった皆さま、誠にありがとうございました。

*2023年3月1日私のインスタグラムより転載しました。