tryaging’s diary

コスメコンシェルジュ山内有紀が、日本各地のご当地コスメをご紹介します!。

日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ、ジャパン・コスメティックセンター会員。日本各地のキラリと光るご当地コスメをご紹介しています。使用についてはご自身の判断でお願いいたします。

北海道浦幌町発のご当地コスメ『rosa rugosa』で感じる、ハマナスの花の恵みと地域の人々の想い。

北海道浦幌町発オーガニックコスメ『ロサ・ルゴサ』。美容液(左)と乳液(右)

いつもこのブログにお越し下さり、ありがとうございます!

また、最近このブログを見つけられた方、コスメコンシェルジュ関連でお付き合いさせていただいている方、よくお越しくださいました!

またまた素敵なご当地コスメ『rosa rugosa(ロサ・ルゴサ)』を見つけたので、ご紹介いたしますね。今回も、ハマナスを原料にした商品で、昨年秋に日本のオーガニックコスメを扱っている『茉華』さんで購入したものです。

愛らしい花のイラストのパッケージに一目惚れして買ってしまったのですが、中身も「これは!」と思えるクオリティ。発売元の株式会社ciokayさんの代表であり、ロサ・ルゴサの開発に関わってこられた森さんに、開発の背景などをうかがいました。

 

北海道浦幌町に咲くハマナス※画像は株式会社ciokayさんよりお借りしました

『ロサ・ルゴサ』とはハマナスの学名。そのチカラを改めておさらい。

 

北の浜辺が初夏を迎える頃、豊かな香りを放つ紫紅色の花々が咲き始めます。英名・ジャパニーズローズと呼ばれるバラ科の花、それがハマナスです。学名は『ロサ・ルゴサ』。石川啄木宮沢賢治など多くの文学者が、美しいハマナスの咲く情景を作品にしてきました。特に北海道ではおなじみの存在で、道花にも指定されています。

花そのものは可憐ですが、寒さに耐え潮風に強く、とてもたくましい植物。古来アイヌの人々は、花びらを煎じて飲んだり、果実を食したりと、ハマナスを様々なかたちで役立ててきたのだそうです。

 

事実、ハマナスには健康・美容に役立つビタミンCや、カロテン、タンニンなどのポリフェノール類が豊富に含まれています。

花から取れる精油はゲラニオールやシトロネロールなどが含まれ、香料として使われてきました。(精油そのものにも良い働きがありますが割愛させてください(泣))

つまり、コスメの原料としてもハマナスは魅力的な素材。

各社デパートブランドコスメが採用していることからも、その美容効果が伺えます。

そして北海道浦幌町ハマナスのチカラを地域おこしに役立てた結果が、今回ご紹介する浦幌町発の化粧品ブランド『ロサ・ロゴサ』というわけなのです。

「可愛い!」思わず手に取りたくなる、ハマナスの絵のパッケージ

「ママにはキレイでいてほしい」地域の子どもたちの気持ちが咲かせたコスメ。

北海道十勝地方に位置する浦幌町も、ハマナスが町の花。夏には浜辺に自生するハマナスが咲く風景が見られます。それだけでなく、「まちなか農園」では住民の方が1400株ものハマナスを栽培し、お世話をされています。

もともと、浦幌町は「うらほろスタイル」という地域おこし活動が盛んな町。地域を次世代まで残すための取り組みの背景にあるのは、人口流出などの危機感だったそうです。

「この町で生まれた子どもたちが、ずっと住み続けたいと思えるように」。

子どもたち自身に地元の魅力・価値を見つけてもらう取り組みで、中学生が提案したアイデアが、ハマナスを使った町おこしでした。食品やハーブティーなどの商品化が計画されましたが、販売においていくつもの壁があり、実現には至らなかったそうです。

 

その中で、「ママにはキレイでいて欲しいと子どもから言われた」というお母さんの一言が上がりました。そこで、ハマナスを使った化粧品開発がスタートしたのです。

摘みたてのハマナス※画像は株式会社ciokayさんよりお借りしました

コスメ開発では地元の主婦の方たちが定期的に会議に参加し、「自分たちが使いたくなるコスメ」をテーマに、コンセプトやパッケージなどを検討。合成香料・合成着色料・鉱物油・パラベンを使用せず、天然由来成分にこだわり、香りや使用感の改良を重ねてきたそうです。

目を引く愛らしいパッケージを飾るハマナスの絵も、住民の皆さんが関わっています。これは浦幌町で開催された、親子参加のハマナス写生大会の作品なのだとか。まさに地域一丸となって作り上げたコスメなのですね。

軽やかなとろみで肌を整えながらうるおいを。ロサ・ルゴサ セラム〈美容液〉

なめらかに肌になじんで、グッドコンディション。ロサ・ルゴサ ミルキーローション〈乳液〉

それでは『ロサ・ルゴサ』を使ってレポ!

『ロサ・ルゴサ』シリーズは、洗顔石鹸と2種のローション、セラム、ミルキーローション、ハンドクリームの6アイテム。

化粧品の全成や分表をみると、一番目にあるのが『ハマナス花水』。ハマナスの花を蒸留して得られる蒸留水です。これをベースに、トドマツ葉エキス(保湿)などの北海道産原料、自然由来原料が配合されています。

今回私が購入したのは、セラムとミルキーローション。保湿は大事です!

肌を整えうるおいを与えるセラム。ほんのりハマナスの香り

私は洗顔後にすぐこのセラムを付けています。香りは、ハマナスの花に若々しいボタニカルな香りも感じられる印象。つける時だけフッと香って、あと残りしないので使いやすいです。

ワンプッシュ取って手に広げ、顔全体に付けてなじませています。これだけで程よいうるおい感があります。

水性成分プラス油性成分配合の白濁タイプ。ナタネ油、ヒマワリ種子油、トドマツ葉油など北海道産原料を始めとする植物系オイルも豊富。保湿成分セラミドNPも配合。肌なじみも良かったです。

とろみ軽やかミルキーローションはたっぷり使って

セラムのあとはミルキーローション。こちらは多めに使ってもべたつかない(※個人の感想です)ので、朝5プッシュ、夜8プッシュ手にとっています。軽やかなテクスチャーで、なじみも良く、水分と油分がいい感じの肌感触です。

こちらも北海道産原料のナタネ油、ヒマワリ種子油、トドマツ葉油などの植物系オイルに、スクワランも配合でしっとり保湿。

香りもおだやか、ハマナスと植物のフレッシュでグリーンな香気がふわっと漂います。やはり、自然の香りはいいですね(*˘︶˘*).。.:*♡

 

あと、ロサ・ルゴサの全成分表示を見てみて、パラベンフリーだけでなく、フェノキシエタノールフリーであることにも気付きました。

化粧品原料には防腐効果を併せ持つものもあるので、それらとエタノールをうまく配合して防腐効果を出しているのかなと推察(※あくまでも私の個人的な推察です)。全成分表示だけで化粧品を語ることはできませんが、こういった点もロサ・ルゴサの商品特徴のひとつと言えるのかもしれません。

手摘みされたハマナスの花を贅沢に使用。※画像は株式会社ciokayさんよりお借りしました

ハマナスを通してキレイと、地域とつながる。

ロサ・ルゴサの開発から販売まで、ずっと関わって来られたのが、株式会社ciokayさんの代表である森さんです。

出身地である三重県から移住されるほど、浦幌町のまちづくりに惹かれた森さんが願うのは、浦幌町の雇用創出です。この地で育つ子どもたちに働く場を提供したい。その願いを託されたロサ・ルゴサは2018年の発売から全国に販路を広げ、現在はアメリカ・台湾でも販売されています。

それは「使って良かった」「これ、いいね」と感じる消費者の広がりにほかなりません。そこに、ご当地コスメの社会的な意義があると私も感じています。

 

何気なく手にしたコスメが、日本のどこかの自然に、その土地に生きる人々につながっている。キレイになれると同時に、地域とつながれる喜びを感じられるのが、今の時代のコスメだと思います。

 

浦幌町の浜辺で、美しいハマナスの花が咲く季節は、もうすぐです。

ロサ・ルゴサのウェブサイトはこちらでご覧いただけます。

rosa-rugosa.jp

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

あなたのコスメ選びの参考になさっていただければ幸いです。

 

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