最新の研究成果を注ぎ込んで開発されるコスメもあれば、昔から愛され受け継がれてきたコスメもありますね。今日は地味だけど確かな品質と存在感でファンを増やし続ける、そんなとっておきのご当地コスメをご紹介しましょう。
飾り気なし。緑色の「よもぎせっけん」
それは20年ほど前のことでしょうか。生協の店舗の日用品コーナーに、素朴なデザインの緑色の箱を見つけました。飾りっ気がないだけに、よもぎの葉のイラストと「よもぎ石けん」の文字が目に飛び込んできます。
これが地の塩社さんを代表する商品「よもぎ石けん」との出合いでした。
石けんの緑色は、よもぎエキスのチカラを感じさせます。洗顔すれば肌になめらか泡でつっぱりにくく、穏やかな使用感で使い心地が良いのです。顔にも、身体にもこれひとつのシンプルさ。
しかし、購入した店舗の陳列棚にはポップもなく、ひっそりと置かれていただけ。
「このよもぎせっけん、私以外にどんな人が使っているのだろう」と思っていました。
熊本県山鹿市の石鹸メーカー「地の塩社」
派手な装飾のないよもぎせっけんの製造元は、「地の塩社」。熊本県山鹿市のメーカーさんです。
さて、時は移り約20年後…。
私は「地の塩社」の方と偶然お会いすることができました!
このブログでちょくちょく登場している唐津市のジャパン・コスメティックセンターには、様々な化粧品業界の企業が会員となっていて、地の塩社さんも名を連ねています。
今年、私は初めてジャパン・コスメティックセンターの総会と懇親会に参加したのですが、懇親会の席で地の塩社さんのネームプレートをされている方を見かけ、ご挨拶と名刺交換させていただきました。地の塩社特販室の河村さんです。よもぎせっけんのことを教えていただきました。
「よもぎせっけんは、弊社の創業者が開発したもので40年以上の歴史があります。よもぎは昔から薬草として使われるほど、その良さが広く知られた植物です。弊社のある熊本県は水に恵まれ土壌も良いところです。この熊本の地で育つよもぎをエキスにして配合したせっけんです」(河村さん)
確かによもぎ葉は煎じて薬にしたり、民間療法でお風呂に入れたりと様々な使われ方をしてきた植物。せっけんならば、よもぎのチカラが日々実感できそうです。
シンプルだからこそ愛される逸品
実は、地の塩社のよもぎせっけんは使っているうちに徐々に色が変わってきます。
「それこそが、弊社のよもぎせっけんである証です。酸化防止剤を使用していないので色が変わってくるのですが、使用には全く差し支えありません。着色料なども使っていません。本当にせっけん素地と水とよもぎエキスだけなんです。弊社はスキンケア商品や洗剤など幅広く製造していますが、よもぎせっけんはロングセラー商品であり、今もなお看板商品と言えます」(河村さん)
棚にひっそりと陳列されていたよもぎせっけん、実はたくさんの方に愛用されていたのですね!本質を知るお客様に支持される、実力派のご当地コスメということを知り、私も嬉しくなりました。
穏やかな使い心地、家族で使える毎日の必需品せっけん
では改めて、よもぎせっけんの使いごこちをレポート!
よもぎエキス入りですが、よもぎせっけんそのものには気になるようなにおいは感じません。しっかりとした硬めのせっけんです。
手で泡だてたり、泡だてネットでモコモコ濃密泡にしたりと使い方はお好みで。私はこの季節、顔に泡だけをのせて、ポンポンしてから洗い流す洗顔法にしています。皮脂量が減少しデリケートに傾きがちな秋冬は、できるだけ肌に刺激を与えず洗顔したいものですね。
洗い上がりはつっぱらず、程よくしっとり。もちろんご家族で使えるせっけんです。
これから乾燥してくる季節、保湿成分よもぎエキスがその力を発揮してくれることでしょう。飾り気はないけど頼れる逸品です。
地の塩社さんの「よもぎせっけん」は生協や一部のドラッグストアなどでも取り扱っています。お近くになければこちらから購入することもできます。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
このご当地コスメがあなたの健やかな美肌づくりに役立ちますように。