tryaging’s diary

コスメコンシェルジュ山内有紀が、日本各地のご当地コスメをご紹介します!。

日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ、ジャパン・コスメティックセンター会員。日本各地のキラリと光るご当地コスメをご紹介しています。使用についてはご自身の判断でお願いいたします。

佐賀県のご当地コスメ『TBK®︎』から新作登場!加唐島の椿油を使ったリップバームでマスクの唇を守って。

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TSUBAKI SAVONのブランドブックと『TBK®︎』シリーズのパンフレットを背に、

新作のリップバームが!

早いものでもうあと1週間ほどで2020年も終わろうとしています。

皆さまにとって、今年はどのような年でしたでしょうか?

新型コロナ禍で5月恒例の唐津Hana Marcheが中止になり、

私にとってはちょっと淋しい年になってしまいました😭

そんな中でも、今年はサスティナブルやオーガニックコスメに関心が集まって

地域素材を活かすご当地コスメも注目されているように感じています。

 

今年の最後を締め括るのは、このブログでもお馴染み、

バーズ・プランニングさんのコスメブランド『TBK®︎』の新作、

加唐島のツバキオイルを使ったリップバームです!

ここで改めて、『TBK®︎』のスキンケアシリーズについておさらいしましょう。

 

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『TBK®︎』シリーズの原点は加唐島の椿の実。商品パッケージのモチーフにもなっています

始まりは、一人の女性の想いから。加唐島椿油から生まれたコスメ。

初めて開催されたHana Marcheで出合ったのが椿油を生かした石けんでした。

tryaging.hatenablog.com

 

 TSUBAKI SAVONがジャパンメイド・ビューティアワードで優秀賞を受賞!

tryaging.hatenablog.com

 

 翌年には椿油を活かしたバームがデビュー!

tryaging.hatenablog.com

 

その翌年誕生の椿油配合スキンローションは、九州ビューティアワード最高賞を受賞!

tryaging.hatenablog.com

 

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佐賀県唐津市の海に浮かぶ加唐島。『TBK®︎』スキンケアシリーズのはじまりの地

日本書紀にも「椿の島」と記された、ヤブ椿が自生する佐賀県唐津市加唐島

しかし少子高齢化により高い品質の椿油生産の担い手が減少することで、

この貴重な地域素材が失われる問題がありました。

唐津出身の松尾さんは「地域を丸ごとデザインしたい」との想いで

加唐島椿油を活かしたコスメの開発にチャレンジ。

石けん、バーム、スキンローションと椿油を活かしたコスメを世に送り出し、

その質の高さはもちろん地域活性化にも繋がった取り組みが評価されて

グラフィックデザイナーとしてだけでなく

今は総務省の地域力創造アドバイザーとしても活躍されています。

消費者には信頼して使える高保湿で魅力的な商品、

生産者には地域活性化ややりがいなどの支え、

双方をデザインの力でつなげる松尾さんのバイタリティは

まさに「すごい!」のひとことです。

今年はどんな商品を作るのだろうか…。

Hana Marcheで新作を期待していた私にとって、新型コロナによる中止は

とても残念なことだったのです。

 

椿油で唇を守る!TBK®︎の新作は加唐島椿油から生まれたリップバーム。

今年のHana Marcheは開催されませんでしたが、インスタライブで

松尾さんがゲスト出演され、新商品としてリップバームを紹介されました。

たまたま私が読んだ書籍『椿油のすごい力』※にも、椿油によるリップケアが

紹介されていましたが、常に持ち運べるアイテムなら

もっと便利に使えていいなと思ったのです。

※)PHP研究所発行 佐光紀子著 椿油のすごい力

 

『TBK®︎リップバーム』を使ってレポ!

新作のリップバームは、白い無色タイプとほんのり色づく【red】の2種。

どちらも加唐島椿油がメインに使われています。

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白いリップバームはシンプル!男性にもお子さんにもオススメ

白いリップバームの全成分は、ツバキ油・ミツロウ・シア脂の3つだけ。

匂いもなく、実にシンプルな設計になっています。

ちょっとかためのテクスチャーなので、口紅の下地にもうってつけです。

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リップバーム【red】は、なめらかなつけ心地。軽やかにほんのり色づく

【red】もツバキ油・ミツロウ・酸化鉄のみの超シンプル設計。

今流行のテラコッタカラーを思わせる、温かみのある色合いです。

透明感があるので口紅との重ね付けも楽しめるし、これ一つでも自然なツヤ感を演出。

 

コロナ禍で例年以上にマスクをつけている日々が続いていますが

唇の荒れを感じる人が増えていると聞きます。

マスクの中は呼気がこもって湿気が保たれているように感じても、

マスクを外すと蒸発し、より唇が乾燥しやすくなるのだとか。

私は無色タイプをつけてマスクで出勤し、職場に着いてから【red】を重ねています。

なかなかいいですよ♪

松尾さんは「コロナ禍の中販売をスタートし、売れるかどうか不安でしたが、

お陰様でリップもすごく反応が良く安心しています」と

お手紙に書いてくださいました。

コロナ禍の中だからこそ、唇ケアが必要と感じる人に響いているのだなと

私も思いました。

 次の『TBK®︎』シリーズにも期待!

今回購入したリップバームと一緒に、松尾さんが試作品を送ってくださいました。

搾油後の椿の実を袋詰めにしたもので、入浴料として開発中なのだそうです。

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ナチュラルな袋のモチーフも椿の実のイラストで!

松尾さんのお手紙には「お風呂に入れてモミモミしてあげてください」と。

お湯につけてもむと、そこから椿の実の成分が出ているのでしょう、

じわじわとお湯が濁りだし、お湯の感触が柔らかく❣️

風呂上がりもほのかなしっとり感がありました。

大切な加唐島の椿の恵みを、最後まで活かし切る。

松尾さんの次のチャレンジはもう始まっています。

 

椿の島・加唐島椿油コスメブランド『TBK®︎』は、こちらからご覧いただけます。

tbk.theshop.jp

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

この記事が、あなたのコスメ選びのお役に立ちますように。

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熊本県のご当地コスメは、自然豊かな山鹿の地で育まれたシルクを配合。高い保湿力を活かしたハンド&ボディミルク。

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熊本県山鹿市のご当地コスメCOKON LAB。やまがシルクの繭とハンド&ボディローション

 こんにちは!早いものでもう11月も半ば。

今年は新型コロナの影響で、手を洗う回数が増えましたね。そのためハンドクリームを求める方も増えたように感じます。そこで今回は、手にもボディの保湿ケアにも役立つ

熊本県のご当地コスメを見つけましたのでご紹介させていただきますね。

 

 COKON LABは、シルク産業復興のために立ち上がる熊本県山鹿市から。

 これまでにもシルクを活かしたコスメをご紹介してきましたが、今回は熊本県山鹿市のブランドです。その名はCOKON LAB。

石けん、ハンド&ボディウォッシュ、ハンド&ボディローションの商品を展開されています。10月、福岡市の大丸に出展されているところへ伺い、ご担当の方にお話を聞きました。

 「弊社の商品に保湿成分として配合している加水分解シルクは、熊本県山鹿市にある無菌養蚕工場のシルクから作られました。実は蚕はとてもデリケートで病気に弱いのですが、高いクリーンレベルと、温度・湿度管理を徹底することで、1年に24回も高品質な繭を生産できるようになったんですよ」。

 

 養蚕、と聞くとつい昔ながらの蚕を育てる家を連想してしまうのですが、無菌で養蚕を可能にした最新の工場があることは驚きでした。

 

やまがシルクに期待されている、抜群の保湿力。

 

 シルクを構成するアミノ酸は、人の肌のアミノ酸構成比と似ており親和性が高いことから保湿などの目的でで活用されてきました。日本各地のシルク産地でも様々なシルク配合のコスメがあります。

 COKON LABの商品に配合されているやまがシルクは、山鹿市で無農薬栽培された桑の葉から作った飼料を食べて育ち、クリーンルームで育てられた蚕から生産されたもの。他の繭にはない高保湿機能を有することが大きな特徴です。

その保湿力を活かしたアイテム、とても期待できます!

 

持続型社会の観点で、地域に根ざした産業から生まれたコスメ。

  山鹿市熊本県の北部に位置し、温泉や明治時代の芝居小屋「八千代座」、幻想的で情緒豊かな夏の山鹿灯篭祭りで知られる町です。そして美しい自然に抱かれたところでもあります。

 

「私たちの会社は『あつまるホールディングス』といい、求人広告の会社が母体です。戦前、日本の養蚕は重要な産業でしたが、時代の波とともに衰退の道を辿ってしまいました。かつて熊本県の山鹿でも盛んに養蚕が行われていたんですよ。

 近年改めてシルクに幅広い可能性が見出されるようになり、地域産業創出の一環として、養蚕業に取り組むようになったのです」。

 

 山鹿市での先進的な養蚕は単にシルクの生産だけではなく、地域の耕作放棄地を『天空桑園』という桑畑に活用したり、地域の雇用をも生み出す大きなプロジェクトでもあります。

 

 それは近年各企業が盛んに取り組んでいる、持続可能な開発や地域貢献にも合致するものであります。何気なく手にとったひとつのご当地コスメの背景には、山鹿の地を盛り上げようとする壮大な夢と希望があるのだと知りました。

 

実際にCOKON LABのハンド&ボディクリームを使ってレポ!

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乾燥で失われた水分を補い、素肌のキメを整えて健やかに保ってくれます

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ポンプから出すとこんもりしていますが、すぐに体温でほどけて、伸ばすとみずみずしく馴染みます

 COKON LABのラインナップの中から私が選んだのはハンド&ボディローション。「レーヴブラン」と「ブランプリュム」の2種類の香りから「ブランプリュム」をチョイスしました。

 加水分解シルクの他に、シア脂やオリーブ果実油、ツバキ種子油などの天然油脂や天然植物オイルを配合しています。

 ポンプから手にとって出したテクスチャーは、ふんわりと柔らかいクリーム状。伸びがよく、豊かな潤いを伴って肌に溶け込んでいきます。リッチだけれどもベタつきはなく、しっとりなめらかな使用感です。

 ポンプタイプだから、洗面所においてすぐ使えるのがいいし、お風呂上がりのボディにサッとつけられるのもいいですね!

 そしてレモン果皮油などの天然精油の甘さのある柑橘系のフレッシュな香りも、ボディケアのひとときを包んでくれそうです。

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山鹿の地で、大切に育てられた蚕の繭

 この日は購入のノベルティとして繭玉をいただきました。自宅で純白の小さな繭を見つめながら、改めて養蚕の歴史などを紐解き、人間とシルクとの深い深い繋がりに思いを馳せました。

 だんだん気温が下がってきて、乾燥が気になってきます。シルクの潤いを、ぜひ体感してみてください。

 

 いつもお読みいただき、ありがとうございます😊この記事が、あなたのコスメ選びの参考になれば嬉しいです!

 あつまるホールディングスさんのスキンケアプロダクト、

COKON LABのホームページはこちらです。

cokonlab.jp

 

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鹿児島県のご当地コスメ「ボタニカノン」。植物の力をダイレクトに感じるスキンケアシリーズ。

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鹿児島県大隅半島で育った青々しい月桃の葉、その蒸留水を使用した化粧水とエマルジョン(乳液)

先月、博多阪急ウェルネス&ビューティフェスに

鹿児島県のご当地コスメブランド「ボタニカノン」が出展されると知り、

行ってきました!

「ボタニカノン」といえば…去年のブログで

クレンジングエマルジョンとパッションフルーツの化粧水を

ご紹介させていただきましたね。

合成界面活性剤を使わないクレンジングエマルジョンのやさしい使い心地は

感激ものでした😊

tryaging.hatenablog.com

今回は、スキンケアシリーズがリニューアルし、パッケージも一新。

その辺りも含めて、ボタニカルファクトリー代表の黒木さんにお話を伺いました。

 

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様々な植物が群生する、大隅半島最南端の南大隅町。廃校となった小学校の校舎をリノベーションした工場で、ボタニカノンの商品は製造されています

ナチュラルコスメの「香り」「品質」を守るために容器をチェンジ。

地元南大隅町の植物を使った、ナチュラルコスメブランド「ボタニカノン」。

とれたての植物の恵みを活かして作られるため、使用期限が短く設定され、

開封したら60〜90日で使い切らなければなりませんでした。

この点を解決するために、ボタニカルファクトリーさんは従来の容器を

食品の容器に用いられるボトルに変えたのです。

これにより、未開封でも開封後でも鮮度を保持できる期間が長くなり、

使うたびにフレッシュなアロマやハーブの香りが楽しめるようになったのだそうです。

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月桃の化粧水とエマルジョン。容器の底には、消費期限がしっかりと記載されています。フレッシュさを堪能!

 

よりナチュラルに、美しく。植物のパワーを活かすラインナップ。

ボタニカノンのスキンケア、特に化粧水の特徴は、

それぞれの植物の蒸留水を加水せずに使用していること。

肌にハリツヤを与えるホーリーバジルや、

キメを整える芳樟、肌を引き締めるティーツリーや

柔軟にしてうるおい肌へ導くゲットウの4種から、

今の肌状態にふさわしいものを選ぶことができます。

「この化粧水に、フェイスオイルかエマルジョンを

組み合わせて使っていただくように構成しています」と黒木さん。

エマルジョン(乳液)は、上記の化粧水に用いられた4種の蒸留水を配合し、

水添レシチンで乳化させてつくっています。

「ケミカルフリーだと、どうしてもラインナップが限られてしまいますが…」

と黒木さんはおっしゃいますが、容器の改善や、

植物のもつ力をより多く引き出そうとチャレンジするものづくりは

自然派コスメ好きの心をガッチリと掴みます。

昨年のクレンジングエマルジョンは高級ラインだったのですが、

今回のリニューアルで手を出しやすい価格に。ファンが増えそうな予感です。

 

では、ゲットウの化粧水とエマルジョンを使ってレポ!

今回、私が購入したのはゲットウの化粧水とエマルジョン。

化粧水は薄い色合いで、青々しい月桃の香りの後に

様々な果実エキスのものでしょうか、甘い香りがほんのりと漂います。

ゆるくとろみのある感触で、すうっと肌に馴染みます。

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月桃の蒸留水をベースとした化粧水ならではの色合い。ほどよいとろみ感で使いやすいです

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エマルジョンは軽くなめらか。水添レシチンで乳化させています

 ゲットウの化粧水にも、エマルジョンにも保湿成分として

シロキクラゲ多糖体が配合されています。

「保湿成分にはヒアルロン酸がよく使われますが、

植物性のものをという要望にお応えました」と黒木さん。

ベタつかないけど、しっとりと柔らかい使い心地が

自然素材だけで実現できていることに、改めて感動です。

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ボタニカノンで使用している月桃は、南大隅町で契約栽培により育てられたもの。農薬不使用です

 地域農業との連携で、コスメを通して地元への貢献を。

ボタニカノンファクトリーが使用しているのは、契約農家が農薬不使用で栽培した

ハーブ類。他にも地元の農産品の蒸留水や抽出エキスも原料となります。

私が去年購入して魅了されたパッションフルーツの化粧水も、

地域農業との連携の賜物です。

南大隅町で農薬を使わずに育てられたパッションフルーツも、

傷がついて売れないものや、未完熟のものなどは廃棄されてしまいます。

それを買い取って化粧品原料として活用しています」。

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ボタニカルファクトリー代表の黒木さん。南大隅町パッションフルーツも限定発売の化粧水に。

農薬不使用で農産物を育てることは容易いことではないからこそ、

廃棄してしまうのではなく、しっかり使い切る。その恵みを活かし切る。

それは自然環境を守ることにつながりますし、

地域の経済を守ることにもつながります。

消費者の私たちにとっても嬉しいことだと思うのです。

「(大隅半島は)植物素材は豊富にありますから。冬になればたんかんの

化粧水も限定で出していますよ」。

食べもの発想で、植物の力を引き出したケミカルフリーのコスメ。

南大隅町の地で黒木さんの描く未来はどんどん広がります。

 

ボタニカルファクトリーさんのサイトはこちらです。

botanical.co.jp

 

黒木さんにお会いしてからブログをアップするまで時間がかかってしまいましたが、

10月16日に講談社FRaU エシカルアワードを受賞されました。

 

このブログが、あなたのエシカルコスメ選びのお役に立ちますように。

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ご当地コスメが導く、明るい未来。

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唐津のみかんの花のつぼみです。『ネロリ』として高価な化粧品原料になります。私がご当地コスメの奥深さに目覚めるきっかけとなりました

すっかり秋本番ですね!いかがお過ごしでしょうか?

 勉強の秋…とまではいきませんが、仕事をしつつ、

オンラインセミナーや化粧品・美容関係のテキストを

めくる日々が続いております。

 

さて近年の化粧品の大きな潮流といえば

サステナブル」「エシカル」「SDGs」。

これらを意識したブランドの登場や

各化粧品メーカーの持続可能型社会への取り組みが進んできました。

詰め替え用や過剰包装を避ける、リサイクル素材の活用、

売り上げの中からの寄付などなど、多くの取り組みが行われています。

 

特に「エシカルコスメ」は女性向けメディアでも注目されているようです。

フェアトレードで生産者を不当労働から守る、経済的自立を支援する、

環境負荷に配慮した容器を使う、などなど、

地球環境や生産者にも配慮したコスメは、

消費者にとって社会貢献できるところが魅力なのかもしれません。

 

そこで「エシカルコスメ」を色々調べていくうちに、

千葉商科大学さんのウェブメディアを見つけました。

www.cuc.ac.jp

上記サイトのエシカルコスメの要件の中から、

「社会にやさしい」という項目があります。その中の

地域資源を活用している 地域の地場産業や伝統技術、雇用を守っている」

のところで

「ご当地コスメも当てはまるのでは」と思ったわけです。

 

佐賀県唐津市のご当地コスメを皮切りに、私が出合った

日本各地の地域素材を使ったご当地コスメたち。

いずれもそれを作った方々の、地域への熱い想いが溢れていました。

「自分たちが住んでいる地域素材の良さを実感して欲しい…」

「それが多くの人々に広がることで、地域活性化につながれば…」

それは、今住んでいる地域の明るい未来を願う気持ちにほかなりません。

 

海外のエシカルコスメもいいけれど、

普段使うアイテムに何か一品、

日本の地域素材を使ったご当地コスメを取り入れて欲しいのです。

一過性のトレンドでは終わらない、深い魅力があると確信しています。

 

コスメは美しくなるために使うもの。

同時に、使う人の意志を反映するものではないでしょうか。

だからこそ今住んでいる地域の、

そして日本各地の素晴らしさを再発見し、

その地域や関わる人々を応援できたらいいなと私は思うのです。

 

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北海道のご当地コスメ『 Kalins(カリンズ)』は、優しいテクスチャー。可憐な果実にまつわる家族の物語がありました。

 

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令和2年4月24日に誕生した北海道のご当地コスメブランド「Kalins(カリンズ)」


こんにちは!酷暑が続く8月ももう後半。

みなさまは、どのようなスキンケアをされていますか?

この時期はなんとなく、肌が潤っているように感じますが、

紫外線ダメージやエアコンによる乾燥などで、

肌そのものはカラカラ潤い不足かもしれません。

となれば、ベタつかず潤いを届ける

オールインワンタイプのクリームなどがおすすめです。

 

そこで今回のご当地コスメは、

北海道のスキンケアブランド『Kalins(カリンズ)』の

エンリッチオールインワンクリームをご紹介します。

 

 

北海道の夏を彩る赤い果実『カリンズ』を、コスメブランドに。

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鈴なりのカリンズの実。この写真はアグリの庭さんよりお借りしました

今年の春、インスタグラムで愛らしい赤い果実に目が止まりました。

この果実「カリンズ」の名を冠したコスメブランド『Kalins』に

興味を持った私は

販売元の「アグリの庭」代表の新木さんにお話しを伺いました。

 

カリンズの栄養分を美容成分として、また夏の庭の思い出を込めてコスメに。

 

カリンズは北海道で親しまれている愛称ですが、

フサスグリ 、またはレッドカーラントの名で知られる植物です。

北海道など寒冷高地な土壌で寒さに耐えて育ち、

夏にはルビーのように真っ赤な果実を実らせます。

新木さんにとってカリンズは御祖母さまの自宅の庭にあるもので、

毎夏収穫してジュースやゼリーにして食べるのが

季節の楽しみのひとつだったそうです。

大人になると新木さんは、カリンズが市場に出回る果実ではないことに気づきました。

それと同時にカリンズも北海道だけの呼び方で、

このままでは家庭菜園で消えてしまうのでは…と思ったそうです。

「カリンズが全国的に知られれば生産農家さんも増え、

新たな産業につながるといいなと考えました」と新木さん。

カリンズのビタミンCやポリフェノール等の栄養は美容成分としても魅力的です。

そこで化粧品会社勤務の経験を活かし、

コスメなら季節を問わずカリンズを届けられると

コスメブランドを立ち上げたのだそうです。

 

社名である「アグリの庭」は、新木さんがカリンズと出会うきっかけになった

御祖母さまのお名前にちなんだもの。

また、「アグリは英語で農業を意味します」との新木さんの言葉に

北海道の大地がもたらす豊かな恵みと夏の庭の思い出、

そしてご家族を繋ぐ素敵なストーリーを感じました。

 

植物由来素材で、20代の皮脂構成成分を再現。テクスチャーにもこだわりが。

カリンズブランド商品第一弾として取り組んだのが

オールインワンクリームの開発でした。

できるだけわかりやすい素材、可能な限り天然由来原料のものをと考え、

カリンズ以外にも、白樺エキスやオーガニックラベンダーなど、

11種類の植物性原料で20代前半の皮脂構成成分を再現しています。

特にこだわったのがテクスチャー。

感触や浸透をよくしたり、濃厚にする成分は色々あれど、

天然由来成分の組み合わせは素材同士の相性があります。

もとより天然由来成分設計でと考えていたのと、

ただ濃厚なだけのテクスチャーにしたくないとの思いで

10回以上もの試作を行ったそうです。

その結果、ついに肌にのせると少し緩んでスーッと伸びて浸透し、

後肌もしっとりするテクスチャーにたどりつきました。

 

これひとつでうるおい・ハリ・弾力と、

大人の肌にうれしいオールインワンクリームの完成です。

 

では実際に使ってレポ!スッと馴染み、優しくなめらかなテクスチャー。

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淡いピンク色のジェルクリームは、軽やかでみずみずしい感触

オールインワンクリームは色々試してきましたが、

こちらの商品を手にとってまず感じたのは、「軽さ」と「みずみずしさ」。

洗顔直後の肌に塗るとなめらかに伸び、しっとりと肌を包み込みます。

そのまま両手を顔に当て、そっとクリームを押し込んでいく動きを何度か

繰り返すうちに、ベタつきは残らずスルンと馴染んでいきました。

これは…夏の肌に嬉しいオールインワンクリーム!

香りは原料からくるのでしょうか、ごくわずかなもので

その点も私は気に入りました。

年齢を重ねると、保湿だけではなくハリもツヤも…と

コスメへの期待がふくらむもの。(私もそうです💦)

「様々な女性に、効率よくケアをしてもらいたい」

「時間短縮だけでなく、保湿などいろいろな肌悩みにアプローチできるように」

この一品に、化粧品に関わってこられた新木さんの知見が

注ぎ込まれていると私は感じました。

 

冬など乾燥が厳しい季節は、

重ね付けするとよりしっとり感が得られると思いますよ😊

 

「アグリの庭」さんのコスメブランド『Kalins(カリンズ)』

オールインワンクリームはこちらで購入することができます。

https://kalins.official.ec/

 

 あなたのコスメ選びの参考になさっていただけましたら幸いです。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

 

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日本化粧品検定協会のYouTubeにちょこっと出ています。

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本当に一瞬!ですが登場しています^_^;

こんにちは!

梅雨明けが遅れている今日この頃ですが、皆さまお元気でしょうか?

 

先日、日本化粧品検定のYouTube

検定合格者の方々とともに

私もちょっとだけご紹介いただきました!

ほんの一瞬ですが、ご覧いただけましたら幸いです。


【公式】日本化粧品検定 ~合格者のお声や資格者の活動フィールド~

 

 

ここでおさらい!日本化粧品検定協会とは?

自分らしく、より美しく。あるいは理想の自分を表現するツールとして人気の化粧品。

その反面、使い方や保存の仕方を誤ったり、

極端なスキンケアでのトラブル、特定の成分に関する間違った情報が蔓延しています。

 

日本化粧品検定は、化粧品や美容に関する知識の向上と普及を目指すものです。

学生さんや美容従事者はもちろん幅広い年齢層の方が

化粧品について体系的に学び、キャリアアップや

自分自身の美容知識として役立てています。

日本化粧品検定の3級はWEB受験できて勉強にもなる!しかも無料!

日本化粧品検定は3級(コスメの常識を知りキレイになる)、

2級(美容皮膚科学や肌悩みに合わせた化粧品選びなどを習得。美容を語れる人になる)、

1級(化粧品の成分やその働き、化粧品の歴史や法律まで学ぶ。コスメを読めるプロになる)があります。

1級に合格すると、研修プログラムを受講し、協会に入会することで、

肌悩みに最適な化粧品を選び出す「コスメコンシェルジュ」に。

 

特に3級はWEB受験できるので、とってもお手軽。

答え合わせの解説を読むだけでも

化粧品や美容に関する知識が得られるので、個人的にオススメです。

 

「コスメコンシェルジュ」を自分のキャリアに活かす!

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コスメコンシェルジュエージェンシーに所属しています

私の職業はコピーライター。

以前は健康食品の通販企業さまのお仕事が多かったのですが、

コスメコンシェルジュになったことで、

化粧品企業さまのお仕事が格段に増えました。

このブログでは自分の好きなご当地コスメをご紹介していますが、

お仕事では様々な化粧品のコピーを制作しています。

その企業さまの商品の特色や、美容に対するマインドの部分を大切にしながら

正しい知識をベースに、喜ばれるコピー制作を頑張っています。

また、コスメコンシェルジュだからこそ、

日進月歩していく化粧品に対する知識や成分などの学習に努めています。

 

新型コロナの影響で、化粧品に対するニーズや嗜好も変化しています。

これからもコスメコンシェルジュとして、有益な情報を発信できるよう、

尽力していきたいと思っています。

 

今日も読んでくださり、ありがとうございます😊

 

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富山県のご当地コスメは、女性たちに受け継がれてきた和漢植物「トウキ」の葉を活用!

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今年の春デビューした、富山県の化粧品ブランド「LA LA HONEY」さんのコスメシリーズ

こんにちは!ご当地コスメブロガーの山内有紀です!(←最近はこう名乗っています)

最近のご当地コスメ情報収集源はSNSになりました。

今日は、ツイッターで見かけた富山県の化粧品ブランド

「LA LA HONEY」さんのコスメをご紹介いたします。🍀

 

 

富山の豊かな自然の恵みを活かしたスキンケアブランド「LA LA HONEY」さん。

3月のある日ツイッターを見ていると、

「メイドイン富山のトウキ葉エキス配合化粧品プロジェクト」の

クラウドファンディングのツイートが目に入ってきました。

ツイートされているのはLALA HONEYさん。

富山県産蜂蜜や富山湾海洋深層水などを使った自然派化粧品を販売している

富山県のブランドです。

 

富山は北アルプス連邦の豊富な水資源と気候に恵まれ、

和漢植物の栽培が行われています。そのひとつが「トウキ」。

古くから健康に欠かせない原料として受け継がれてきた貴重な植物です。

 

しかし国産のトウキは栽培に手間がかかり、輸入品に押され、

高値がつかないという問題があったそうです。

このトウキを持続的に生産していくために、

LALA HONEYさんは、

トウキの葉からエキスを抽出して配合した

スキンケアコスメを企画・製造・販売するプロジェクトを立ち上げました。

 

実はトウキが用いられるのは主に根の部分で、

葉の多くは廃棄されてきたのだとか(もったいない!)。

トウキの葉にもビタミンEなどの栄養成分が含まれています。

このトウキの葉を有効活用すること、

Made in TOYAMAを全国に発信すること、

栽培農家さんを支援したいというストーリーは

多くの人々の賛同をえて、目標を大きく越える支援が集まりました!

 

クラウドファンディングで紹介されていたトウキ葉コスメが我が家に。

 クラウドファンディングの記事で興味を持った私もこのプロジェクトに賛同!

ついにリターン品となる富山のトウキ葉コスメシリーズが届きました😊

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リターン品として届いたトウキ葉コスメシリーズ。お手紙も添えられていました✉️

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すべてトウキ葉エキス配合の化粧水、オイル、石けん、リップクリーム

私は購入する側にとってクラウドファンディング

実行者の思いや優れた技術を駆使した良い商品作りを応援という形で

購入できる新しい仕組みのように捉えています。

なので、届いたときはすごくワクワクしました!😊

 

トウキの葉をモチーフにしたマークと深いグリーンのデザインもシンプル。

和漢植物を活かしたご当地コスメの新しいスタイルを感じさせます。

 

では、LALA HONEYさんのトウキ葉コスメを使ってレポート!

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今回使ったのはトウキ葉化粧水とトウキ葉美容オイル。まずは化粧水から!

トウキ葉化粧水には、富山県海洋深層水富山県産蜂蜜、立山の雪解け水を使い、

トウキ葉エキスの他にも保湿成分としてシロキクラゲエキスや

肌を健やかに保つローズウォーター、グリチルリチン酸2Kが配合されています。

手に取ると、少しとろみを感じて、すんなり馴染みます。

 

トウキ葉エキス配合オイルは夏の乾燥にも!

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サラッと馴染む透明のオイル。ボディケアにも使っています

トウキ葉美容オイルは、スクワランオイルやアルガニアスピノザ核油、

ローズ油などの植物オイルにトウキ葉エキスを配合。

化粧水の後にオイルを使うと、よりしっとり。いい感じです。

 

古くから日本各地へ健康を届けてきた

歴史と知見を有する富山県ならではの

ご当地コスメといっても過言ではないでしょう。

 

愛しい人よ、当(まさ)に帰れ。女性たちを支えてきたトウキの伝説。

トウキはセリ科で、小さな小さな花をつける植物です。

漢字で「当帰」と書きますが、その名前にはいくつもの伝説がありました。

伝説の常として、設定や登場人物が異なっている場合が多いのですが、

共通しているのは、

不調に悩む女性が、愛する人の不在を悲しみ、当帰を飲むことで回復した、

という筋立てです。

愛しい人のために健やかでありたい、

あるいはもう大丈夫だから帰ってきて欲しい、

そんないにしえの女性たちの切なる願いによって受け継がれてきたトウキ。

LALA HONEYさんのトウキ葉化粧品シリーズは、

トウキの新たな魅力を形にしています。

 

久しぶりの更新となりました。

ご紹介のご当地コスメが、あなたのお役に立ちますように。

 

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