長崎県山辺果樹園さんのネロリ花摘み体験に行ってきましたよ!
風薫る5月は、みかんの花咲く季節。
昨年、ご当地コスメでご紹介した長崎県のスキンケアブランド・「ジュネロ」。そのボディミルクに配合された大地とネロリの香り、みずみずしいテクスチャーがとても印象的でした。
ジュネロを販売されている長崎県の山辺果樹園さんは、有機農法で柑橘やハーブ類を栽培されています。この時季は橙の花を摘んで各地に通販で発送したり、ネロリの精油をつくったりと繁忙期。インスタグラムでネロリの花摘みを募集されていたので、私も妹とともに参加させていただきました!
山辺果樹園・山辺さんの奥さまに車で先導していただき、山の中腹の橙畑へ。少し斜面になった畑は、すでにネロリがたくさんの花をつけ、清らかな香りが漂ってきます。奥さまに紐を付けた摘み取り用の容器をお借りして、ネロリの花摘みがスタート!
奥さまによれば、山辺さんご本人は、別の畑で出荷用の花を摘んでいるとのこと。今年は例年よりも橙の開花が早いようですとおっしゃっていました。奥さまは私たちと離れて畑の奥の方で花摘みをされ、あっという間に容器いっぱいのネロリの花をクーラーボックスに移していきます。
「橙の木は、花からネロリが、果実の果皮からはビターオレンジが、枝葉からはプチグレンの精油が取れるんですよ」。その地域の気候と土壌のエネルギーを吸収して、枝葉を伸ばし、花をつけ、実をつける橙。旺盛な生命力に驚かされるとともに、それぞれの部位で精油を抽出し、生活に取り入れてきた先人たちの知恵も再認識させられます。
摘んでも摘んでもまだまだあるネロリの花。木の前面の枝の花を摘んでも、奥の方にまだいっぱい咲いています。いつしか、指先は花粉で黄色く染まり、黙々と摘む作業のせいなのか、清らかなネロリの香りの香りのせいなのか、心が落ち着いて来ます。
途中、雨雲がこちらに流れてきて、ポツリポツリと降りかけてきましたが、本降りにはならず、無事花摘みを終えることができました。
保冷剤を入れたクーラーボックスに摘んだネロリの花を入れ、今日の花摘みは終了。
容器を仕舞いながら、奥さまが意外なお話を教えてくれました。
「橙は主人の父が栽培していたのですが、年々需要が減ってしまい、切ろうとされていたのです。それを主人がこの畑に植え替えたんですよ」。
山辺果樹園さんの今日の仕事は、これで終わりではありません。摘んだ花から、精油を抽出する作業が待っています。
「1キロの花を抽出しても、(精油は)1滴取れるか取れないかの量なんです。でも花が咲くのはこの時季しかないので」。
ネロリの精油は、1年に一度、この時だけの恵みです。大地と人の手をかけて生み出され、ずっと受け継がれてきた高貴な香りは、きっと使う人の心も美しくしてくれると私は思っています。
山辺果樹園さんのwebサイトはこちらです。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。