tryaging’s diary

コスメコンシェルジュ山内有紀が、日本各地のご当地コスメをご紹介します!。

日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ、ジャパン・コスメティックセンター会員。日本各地のキラリと光るご当地コスメをご紹介しています。使用についてはご自身の判断でお願いいたします。

玄宗皇帝は「眉フェチ」だった?今も昔も美人顔の鍵は眉にあり!

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眉が美しいと、美人度があがる気がします

令和三年のブログ始めは、(かなり)久しぶりに、

歴史の中のお化粧について私が見つけた、興味深いエピソードを語るシリーズ。

今回は『眉』についてご紹介します。

 

万葉歌人大伴家持が詠んだ『美しき人の眉』

振りさけて三日月見れば一目見し人の眉引(まよび)き思ほゆるかも

万葉集 九九四・大伴家持(おほとものやかもち)

 

[訳] ふり仰いで三日月を見ると、一目見たあの人の眉(まゆ)がしぜんと思われることよ。

 

 

weblio古語辞典より引用

ふと見上げた三日月に、ただ一度みた美しいあの女性の眉を思い出す。

一瞬で家持を魅了した女性の美しさが、優美な三日月の姿に重なります🌙

「眉引き」と言うのは、一度眉を剃り落として眉墨で引いた眉のことだそうで、

歌に詠われた女性の高い美意識も感じ取れますね。

 

『眉』は世につれ。

思えば、『眉』ほど、顔の印象を変えてしまうパーツはないかもしれません。

女性男性問わず、人は『眉』ひとつで美しくなれるし、野暮ったい顔にもなる。

キレイになろうと思うなら、まず『眉』のお手入れなんだなと、

高校球児の眉の整えぶりを見て思うわけであります。

 

自分が知る限りで振り返ると、80年台後半は太めの眉が一世を風靡していました。

それから90年代には安室奈美恵さんの細眉ブームが巻き起こり、

眉毛テンプレートなるものも売られていたのを覚えています。

時代を経るにつれ再び太眉に戻り、今は直線的な『平行眉』がトレンド。

もしかしたら、新しいメイクアップコスメを買うよりも、

眉メイクをアップデートしたほうが、今風の美人顔が叶えられるのかもしれませんね。

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雑誌「inRed」12月号付録の神崎恵さん監修眉&目元メイクパレット

写真は宝島社の雑誌「inRed」12月号の付録です。

眉&目元メイクパレットに惹かれて購入してしまいました。

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パレットからパウダーアイブロウを眉ブラシにとり、眉を描きます。眉マスカラは色調整に。立体感も演出できます

眉の色を変えるだけでも、オシャレ度がアップしたように感じます♪

百貨店のコスメカウンターやアイブロウの専門店で眉メイクを

教えてもらうのもいいですし、

このような雑誌の付録を活用して、新しい眉メイクを

取り入れるのもいいかもしれません。

 

女性の眉に執着した玄宗皇帝の『十眉図』。

さてちょっと脱線してしまいましたが、最後に、

私が興味深いと思った歴史上の眉メイクのエピソードを。

大伴家持が活躍した奈良時代の日本は、大陸の文化を熱心に吸収していました。

女性の衣服や化粧も大陸様式を模倣していたと考えられています。

影響を与えていたであろう唐の時代は、

女性が眉墨で流行の眉化粧を楽しんでいた時代と言われています。

唐を繁栄させた玄宗皇帝も、女性の美しい眉に強い関心を持っていたのだそうです。

鴛鴦(八時)眉、小山(遠山)眉、五嶽眉、三峰眉、垂珠眉、月稜(却月)眉…

女性の眉の形を十種類に分類した「十眉図」を画工に描かせていたのだとか。

残念ながら名前しか残っていないので、それぞれの具体的な形は不明だが、眉化粧の多様さと皇帝の眉への執着ぶりはみてとれる。

 

吉川弘文館 化粧の日本史 美意識の移りかわり 山村博美著 P18より引用

玄宗皇帝といえば世界三大美女楊貴妃が思い浮かびます。

女性の美しさを演出する眉にただならぬ関心を持っていた玄宗皇帝は、

最愛の女性・楊貴妃にいったいどんな形の眉を望んだのでしょうか?

歴史の表舞台で語られることはありませんが、

これも美女とコスメの謎のように思えるのです。

 

今回のコスメの歴史の時間、いかがでしたでしょうか?

歴史の中のコスメや美容法にも、今日を美しく生きるヒントがあるかもしれませんね。

今回もお読みいただき、ありがとうございました😊

参考文献:吉川弘文館 化粧の日本史 美意識の移りかわり 山村博美著

 

 
 

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ご当地コスメ2020年振り返り。地域素材とキレイをつなぐ想いは、コロナに負けない!

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今年も地域素材の特色を活かしたコスメをご紹介させていただきました

2020年もこのブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。新型コロナは美容・化粧品業界にも大きな影響を与えましたが、その反面『おうち美容』などでスキンケアが再注目されるようになりました。また、美容系のセミナーもオンライン受講が可能となり、遠隔地でも気軽に参加できるようになりました。

 

私も所属している団体の日本化粧品検定協会やジャパン・コスメティックセンターのセミナーを受講し、最新の美容・コスメのトレンドを学んでいます。

 

その中で、目立ってきたのが『サステナブル』、そしてこれまでも人気のあった『オーガニック』『ナチュラル』といった言葉です。

私が好きでずっと追いかけているご当地コスメも、開発者の方のお話を聞いたり、パンフレットやホームページを読み込んでいくと上記の言葉を見つけます。

とかく化粧品は、コスメは「シミ・シワに効く」「ニキビが治る」等のわかりやすいメリットを求められますが、『化粧品』の役割はそれだけではないと思うのです。

例えば、世界観を伝えるパッケージ。手に取った途端、肌に馴染むテクスチャー。みずみずしい植物の香り、お手入れしているときの豊かな気分。

それだけでなく、この商品を使うことで、自分の故郷や住んでいる地域の良さに気づくことや、遠く離れた生産者の方の想い、地域を豊かにしたい開発者の方のストーリーにまで思いを馳せられる…こういったこともコスメの魅力だし、コスメが伝える役割ではないかと思うのです。

今は、プチプラからハイブランドデパコスまで、望めばどんなコスメでも手に入れやすい時代。その中で、ご当地コスメもしっかり存在感を発揮してきたと思います。 

それではコロナ禍に負けず、地域素材の良さを発信するご当地コスメを改めてご紹介しましょう。

 

佐賀県『Sila』のリップクリームとボディクリーム

自社で培養している国産アスタキサンチンを配合している『アルビータ』さんのブランドです。ベルガモット香るボディクリームとほんのり色づくリップをご紹介しました。

tryaging.hatenablog.com

 

福岡県糸島市『暇楽』のナチュラル手づくり石けん

可愛いくて肌への優しさを追求した、手づくり石けんで大人気の『暇楽』さん。緊急事態宣言前にショップを訪問。優しいとろみ泡の甘桜の美精石けんをご紹介しました。

tryaging.hatenablog.com

 

長崎県『junero』のボディミルク

有機JAS認証を取得し、長崎県佐世保市西海市で柑橘類を栽培されている『YAMABE KAJUEN』さんのブランド。大地とネロリ香るボディローションをご紹介しました。

tryaging.hatenablog.com

 

富山県『LALA HONEY』のトウキ葉化粧水と美容オイル

女性たちの健康に役立てられてきたトウキ。その葉の美容への働きに着目し、今年クラウドファンディングでデビュー。トウキ葉化粧水と美容オイルをご紹介しました。

tryaging.hatenablog.com

 

北海道『Kalins』エンリッチオールインワンクリーム

北の大地の夏に、赤い小さな実をつけるカリンズと、開発者新木さんご家族のストーリーが印象的でした。すっと肌馴染みの良いオールインワンクリームをご紹介しました。

tryaging.hatenablog.com

 

鹿児島県『ボタニカノン』のゲットウ化粧水とエマルジョン

環境や地域活性化を先取りする『ボタニカルファクトリー』さんは、エシカルアワードを受賞!植物のパワーあふれるゲットウ化粧水とエマルジョンをご紹介しました。

tryaging.hatenablog.com

 

熊本県『COKON LAB』のハンド&ボディローション

山鹿の地で盛んだったシルク生産の復活と、さらなるシルクの可能性を追求。『やまがシルク』の高い保湿性を活かした、ハンド&ボディローションをご紹介しました。

tryaging.hatenablog.com

 

佐賀県『TBK®︎』のリップバーム

椿の島・加唐島椿油のコスメブランド『TBK®︎』新作。椿油をメインに、シンプルな配合で作られた無色と温かみのある【red】のリップバームをご紹介しました。

tryaging.hatenablog.com

 

ご当地コスメというジャンルにおいて

新たな商品やブランドが誕生したり、評価を受けたりすることは

やはりキレイになりたい気持ちとともに、自然や社会のことも考えたコスメが

求められている証ではないでしょうか。

私はそこに、ご当地コスメの希望を感じます。

 

来年も、もっともっと魅力的なご当地コスメを見つけてご紹介したいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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佐賀県のご当地コスメ『TBK®︎』から新作登場!加唐島の椿油を使ったリップバームでマスクの唇を守って。

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TSUBAKI SAVONのブランドブックと『TBK®︎』シリーズのパンフレットを背に、

新作のリップバームが!

早いものでもうあと1週間ほどで2020年も終わろうとしています。

皆さまにとって、今年はどのような年でしたでしょうか?

新型コロナ禍で5月恒例の唐津Hana Marcheが中止になり、

私にとってはちょっと淋しい年になってしまいました😭

そんな中でも、今年はサスティナブルやオーガニックコスメに関心が集まって

地域素材を活かすご当地コスメも注目されているように感じています。

 

今年の最後を締め括るのは、このブログでもお馴染み、

バーズ・プランニングさんのコスメブランド『TBK®︎』の新作、

加唐島のツバキオイルを使ったリップバームです!

ここで改めて、『TBK®︎』のスキンケアシリーズについておさらいしましょう。

 

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『TBK®︎』シリーズの原点は加唐島の椿の実。商品パッケージのモチーフにもなっています

始まりは、一人の女性の想いから。加唐島椿油から生まれたコスメ。

初めて開催されたHana Marcheで出合ったのが椿油を生かした石けんでした。

tryaging.hatenablog.com

 

 TSUBAKI SAVONがジャパンメイド・ビューティアワードで優秀賞を受賞!

tryaging.hatenablog.com

 

 翌年には椿油を活かしたバームがデビュー!

tryaging.hatenablog.com

 

その翌年誕生の椿油配合スキンローションは、九州ビューティアワード最高賞を受賞!

tryaging.hatenablog.com

 

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佐賀県唐津市の海に浮かぶ加唐島。『TBK®︎』スキンケアシリーズのはじまりの地

日本書紀にも「椿の島」と記された、ヤブ椿が自生する佐賀県唐津市加唐島

しかし少子高齢化により高い品質の椿油生産の担い手が減少することで、

この貴重な地域素材が失われる問題がありました。

唐津出身の松尾さんは「地域を丸ごとデザインしたい」との想いで

加唐島椿油を活かしたコスメの開発にチャレンジ。

石けん、バーム、スキンローションと椿油を活かしたコスメを世に送り出し、

その質の高さはもちろん地域活性化にも繋がった取り組みが評価されて

グラフィックデザイナーとしてだけでなく

今は総務省の地域力創造アドバイザーとしても活躍されています。

消費者には信頼して使える高保湿で魅力的な商品、

生産者には地域活性化ややりがいなどの支え、

双方をデザインの力でつなげる松尾さんのバイタリティは

まさに「すごい!」のひとことです。

今年はどんな商品を作るのだろうか…。

Hana Marcheで新作を期待していた私にとって、新型コロナによる中止は

とても残念なことだったのです。

 

椿油で唇を守る!TBK®︎の新作は加唐島椿油から生まれたリップバーム。

今年のHana Marcheは開催されませんでしたが、インスタライブで

松尾さんがゲスト出演され、新商品としてリップバームを紹介されました。

たまたま私が読んだ書籍『椿油のすごい力』※にも、椿油によるリップケアが

紹介されていましたが、常に持ち運べるアイテムなら

もっと便利に使えていいなと思ったのです。

※)PHP研究所発行 佐光紀子著 椿油のすごい力

 

『TBK®︎リップバーム』を使ってレポ!

新作のリップバームは、白い無色タイプとほんのり色づく【red】の2種。

どちらも加唐島椿油がメインに使われています。

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白いリップバームはシンプル!男性にもお子さんにもオススメ

白いリップバームの全成分は、ツバキ油・ミツロウ・シア脂の3つだけ。

匂いもなく、実にシンプルな設計になっています。

ちょっとかためのテクスチャーなので、口紅の下地にもうってつけです。

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リップバーム【red】は、なめらかなつけ心地。軽やかにほんのり色づく

【red】もツバキ油・ミツロウ・酸化鉄のみの超シンプル設計。

今流行のテラコッタカラーを思わせる、温かみのある色合いです。

透明感があるので口紅との重ね付けも楽しめるし、これ一つでも自然なツヤ感を演出。

 

コロナ禍で例年以上にマスクをつけている日々が続いていますが

唇の荒れを感じる人が増えていると聞きます。

マスクの中は呼気がこもって湿気が保たれているように感じても、

マスクを外すと蒸発し、より唇が乾燥しやすくなるのだとか。

私は無色タイプをつけてマスクで出勤し、職場に着いてから【red】を重ねています。

なかなかいいですよ♪

松尾さんは「コロナ禍の中販売をスタートし、売れるかどうか不安でしたが、

お陰様でリップもすごく反応が良く安心しています」と

お手紙に書いてくださいました。

コロナ禍の中だからこそ、唇ケアが必要と感じる人に響いているのだなと

私も思いました。

 次の『TBK®︎』シリーズにも期待!

今回購入したリップバームと一緒に、松尾さんが試作品を送ってくださいました。

搾油後の椿の実を袋詰めにしたもので、入浴料として開発中なのだそうです。

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ナチュラルな袋のモチーフも椿の実のイラストで!

松尾さんのお手紙には「お風呂に入れてモミモミしてあげてください」と。

お湯につけてもむと、そこから椿の実の成分が出ているのでしょう、

じわじわとお湯が濁りだし、お湯の感触が柔らかく❣️

風呂上がりもほのかなしっとり感がありました。

大切な加唐島の椿の恵みを、最後まで活かし切る。

松尾さんの次のチャレンジはもう始まっています。

 

椿の島・加唐島椿油コスメブランド『TBK®︎』は、こちらからご覧いただけます。

tbk.theshop.jp

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

この記事が、あなたのコスメ選びのお役に立ちますように。

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熊本県のご当地コスメは、自然豊かな山鹿の地で育まれたシルクを配合。高い保湿力を活かしたハンド&ボディミルク。

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熊本県山鹿市のご当地コスメCOKON LAB。やまがシルクの繭とハンド&ボディローション

 こんにちは!早いものでもう11月も半ば。

今年は新型コロナの影響で、手を洗う回数が増えましたね。そのためハンドクリームを求める方も増えたように感じます。そこで今回は、手にもボディの保湿ケアにも役立つ

熊本県のご当地コスメを見つけましたのでご紹介させていただきますね。

 

 COKON LABは、シルク産業復興のために立ち上がる熊本県山鹿市から。

 これまでにもシルクを活かしたコスメをご紹介してきましたが、今回は熊本県山鹿市のブランドです。その名はCOKON LAB。

石けん、ハンド&ボディウォッシュ、ハンド&ボディローションの商品を展開されています。10月、福岡市の大丸に出展されているところへ伺い、ご担当の方にお話を聞きました。

 「弊社の商品に保湿成分として配合している加水分解シルクは、熊本県山鹿市にある無菌養蚕工場のシルクから作られました。実は蚕はとてもデリケートで病気に弱いのですが、高いクリーンレベルと、温度・湿度管理を徹底することで、1年に24回も高品質な繭を生産できるようになったんですよ」。

 

 養蚕、と聞くとつい昔ながらの蚕を育てる家を連想してしまうのですが、無菌で養蚕を可能にした最新の工場があることは驚きでした。

 

やまがシルクに期待されている、抜群の保湿力。

 

 シルクを構成するアミノ酸は、人の肌のアミノ酸構成比と似ており親和性が高いことから保湿などの目的でで活用されてきました。日本各地のシルク産地でも様々なシルク配合のコスメがあります。

 COKON LABの商品に配合されているやまがシルクは、山鹿市で無農薬栽培された桑の葉から作った飼料を食べて育ち、クリーンルームで育てられた蚕から生産されたもの。他の繭にはない高保湿機能を有することが大きな特徴です。

その保湿力を活かしたアイテム、とても期待できます!

 

持続型社会の観点で、地域に根ざした産業から生まれたコスメ。

  山鹿市熊本県の北部に位置し、温泉や明治時代の芝居小屋「八千代座」、幻想的で情緒豊かな夏の山鹿灯篭祭りで知られる町です。そして美しい自然に抱かれたところでもあります。

 

「私たちの会社は『あつまるホールディングス』といい、求人広告の会社が母体です。戦前、日本の養蚕は重要な産業でしたが、時代の波とともに衰退の道を辿ってしまいました。かつて熊本県の山鹿でも盛んに養蚕が行われていたんですよ。

 近年改めてシルクに幅広い可能性が見出されるようになり、地域産業創出の一環として、養蚕業に取り組むようになったのです」。

 

 山鹿市での先進的な養蚕は単にシルクの生産だけではなく、地域の耕作放棄地を『天空桑園』という桑畑に活用したり、地域の雇用をも生み出す大きなプロジェクトでもあります。

 

 それは近年各企業が盛んに取り組んでいる、持続可能な開発や地域貢献にも合致するものであります。何気なく手にとったひとつのご当地コスメの背景には、山鹿の地を盛り上げようとする壮大な夢と希望があるのだと知りました。

 

実際にCOKON LABのハンド&ボディクリームを使ってレポ!

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乾燥で失われた水分を補い、素肌のキメを整えて健やかに保ってくれます

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ポンプから出すとこんもりしていますが、すぐに体温でほどけて、伸ばすとみずみずしく馴染みます

 COKON LABのラインナップの中から私が選んだのはハンド&ボディローション。「レーヴブラン」と「ブランプリュム」の2種類の香りから「ブランプリュム」をチョイスしました。

 加水分解シルクの他に、シア脂やオリーブ果実油、ツバキ種子油などの天然油脂や天然植物オイルを配合しています。

 ポンプから手にとって出したテクスチャーは、ふんわりと柔らかいクリーム状。伸びがよく、豊かな潤いを伴って肌に溶け込んでいきます。リッチだけれどもベタつきはなく、しっとりなめらかな使用感です。

 ポンプタイプだから、洗面所においてすぐ使えるのがいいし、お風呂上がりのボディにサッとつけられるのもいいですね!

 そしてレモン果皮油などの天然精油の甘さのある柑橘系のフレッシュな香りも、ボディケアのひとときを包んでくれそうです。

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山鹿の地で、大切に育てられた蚕の繭

 この日は購入のノベルティとして繭玉をいただきました。自宅で純白の小さな繭を見つめながら、改めて養蚕の歴史などを紐解き、人間とシルクとの深い深い繋がりに思いを馳せました。

 だんだん気温が下がってきて、乾燥が気になってきます。シルクの潤いを、ぜひ体感してみてください。

 

 いつもお読みいただき、ありがとうございます😊この記事が、あなたのコスメ選びの参考になれば嬉しいです!

 あつまるホールディングスさんのスキンケアプロダクト、

COKON LABのホームページはこちらです。

cokonlab.jp

 

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鹿児島県のご当地コスメ「ボタニカノン」。植物の力をダイレクトに感じるスキンケアシリーズ。

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鹿児島県大隅半島で育った青々しい月桃の葉、その蒸留水を使用した化粧水とエマルジョン(乳液)

先月、博多阪急ウェルネス&ビューティフェスに

鹿児島県のご当地コスメブランド「ボタニカノン」が出展されると知り、

行ってきました!

「ボタニカノン」といえば…去年のブログで

クレンジングエマルジョンとパッションフルーツの化粧水を

ご紹介させていただきましたね。

合成界面活性剤を使わないクレンジングエマルジョンのやさしい使い心地は

感激ものでした😊

tryaging.hatenablog.com

今回は、スキンケアシリーズがリニューアルし、パッケージも一新。

その辺りも含めて、ボタニカルファクトリー代表の黒木さんにお話を伺いました。

 

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様々な植物が群生する、大隅半島最南端の南大隅町。廃校となった小学校の校舎をリノベーションした工場で、ボタニカノンの商品は製造されています

ナチュラルコスメの「香り」「品質」を守るために容器をチェンジ。

地元南大隅町の植物を使った、ナチュラルコスメブランド「ボタニカノン」。

とれたての植物の恵みを活かして作られるため、使用期限が短く設定され、

開封したら60〜90日で使い切らなければなりませんでした。

この点を解決するために、ボタニカルファクトリーさんは従来の容器を

食品の容器に用いられるボトルに変えたのです。

これにより、未開封でも開封後でも鮮度を保持できる期間が長くなり、

使うたびにフレッシュなアロマやハーブの香りが楽しめるようになったのだそうです。

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月桃の化粧水とエマルジョン。容器の底には、消費期限がしっかりと記載されています。フレッシュさを堪能!

 

よりナチュラルに、美しく。植物のパワーを活かすラインナップ。

ボタニカノンのスキンケア、特に化粧水の特徴は、

それぞれの植物の蒸留水を加水せずに使用していること。

肌にハリツヤを与えるホーリーバジルや、

キメを整える芳樟、肌を引き締めるティーツリーや

柔軟にしてうるおい肌へ導くゲットウの4種から、

今の肌状態にふさわしいものを選ぶことができます。

「この化粧水に、フェイスオイルかエマルジョンを

組み合わせて使っていただくように構成しています」と黒木さん。

エマルジョン(乳液)は、上記の化粧水に用いられた4種の蒸留水を配合し、

水添レシチンで乳化させてつくっています。

「ケミカルフリーだと、どうしてもラインナップが限られてしまいますが…」

と黒木さんはおっしゃいますが、容器の改善や、

植物のもつ力をより多く引き出そうとチャレンジするものづくりは

自然派コスメ好きの心をガッチリと掴みます。

昨年のクレンジングエマルジョンは高級ラインだったのですが、

今回のリニューアルで手を出しやすい価格に。ファンが増えそうな予感です。

 

では、ゲットウの化粧水とエマルジョンを使ってレポ!

今回、私が購入したのはゲットウの化粧水とエマルジョン。

化粧水は薄い色合いで、青々しい月桃の香りの後に

様々な果実エキスのものでしょうか、甘い香りがほんのりと漂います。

ゆるくとろみのある感触で、すうっと肌に馴染みます。

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月桃の蒸留水をベースとした化粧水ならではの色合い。ほどよいとろみ感で使いやすいです

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エマルジョンは軽くなめらか。水添レシチンで乳化させています

 ゲットウの化粧水にも、エマルジョンにも保湿成分として

シロキクラゲ多糖体が配合されています。

「保湿成分にはヒアルロン酸がよく使われますが、

植物性のものをという要望にお応えました」と黒木さん。

ベタつかないけど、しっとりと柔らかい使い心地が

自然素材だけで実現できていることに、改めて感動です。

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ボタニカノンで使用している月桃は、南大隅町で契約栽培により育てられたもの。農薬不使用です

 地域農業との連携で、コスメを通して地元への貢献を。

ボタニカノンファクトリーが使用しているのは、契約農家が農薬不使用で栽培した

ハーブ類。他にも地元の農産品の蒸留水や抽出エキスも原料となります。

私が去年購入して魅了されたパッションフルーツの化粧水も、

地域農業との連携の賜物です。

南大隅町で農薬を使わずに育てられたパッションフルーツも、

傷がついて売れないものや、未完熟のものなどは廃棄されてしまいます。

それを買い取って化粧品原料として活用しています」。

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ボタニカルファクトリー代表の黒木さん。南大隅町パッションフルーツも限定発売の化粧水に。

農薬不使用で農産物を育てることは容易いことではないからこそ、

廃棄してしまうのではなく、しっかり使い切る。その恵みを活かし切る。

それは自然環境を守ることにつながりますし、

地域の経済を守ることにもつながります。

消費者の私たちにとっても嬉しいことだと思うのです。

「(大隅半島は)植物素材は豊富にありますから。冬になればたんかんの

化粧水も限定で出していますよ」。

食べもの発想で、植物の力を引き出したケミカルフリーのコスメ。

南大隅町の地で黒木さんの描く未来はどんどん広がります。

 

ボタニカルファクトリーさんのサイトはこちらです。

botanical.co.jp

 

黒木さんにお会いしてからブログをアップするまで時間がかかってしまいましたが、

10月16日に講談社FRaU エシカルアワードを受賞されました。

 

このブログが、あなたのエシカルコスメ選びのお役に立ちますように。

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ご当地コスメが導く、明るい未来。

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唐津のみかんの花のつぼみです。『ネロリ』として高価な化粧品原料になります。私がご当地コスメの奥深さに目覚めるきっかけとなりました

すっかり秋本番ですね!いかがお過ごしでしょうか?

 勉強の秋…とまではいきませんが、仕事をしつつ、

オンラインセミナーや化粧品・美容関係のテキストを

めくる日々が続いております。

 

さて近年の化粧品の大きな潮流といえば

サステナブル」「エシカル」「SDGs」。

これらを意識したブランドの登場や

各化粧品メーカーの持続可能型社会への取り組みが進んできました。

詰め替え用や過剰包装を避ける、リサイクル素材の活用、

売り上げの中からの寄付などなど、多くの取り組みが行われています。

 

特に「エシカルコスメ」は女性向けメディアでも注目されているようです。

フェアトレードで生産者を不当労働から守る、経済的自立を支援する、

環境負荷に配慮した容器を使う、などなど、

地球環境や生産者にも配慮したコスメは、

消費者にとって社会貢献できるところが魅力なのかもしれません。

 

そこで「エシカルコスメ」を色々調べていくうちに、

千葉商科大学さんのウェブメディアを見つけました。

www.cuc.ac.jp

上記サイトのエシカルコスメの要件の中から、

「社会にやさしい」という項目があります。その中の

地域資源を活用している 地域の地場産業や伝統技術、雇用を守っている」

のところで

「ご当地コスメも当てはまるのでは」と思ったわけです。

 

佐賀県唐津市のご当地コスメを皮切りに、私が出合った

日本各地の地域素材を使ったご当地コスメたち。

いずれもそれを作った方々の、地域への熱い想いが溢れていました。

「自分たちが住んでいる地域素材の良さを実感して欲しい…」

「それが多くの人々に広がることで、地域活性化につながれば…」

それは、今住んでいる地域の明るい未来を願う気持ちにほかなりません。

 

海外のエシカルコスメもいいけれど、

普段使うアイテムに何か一品、

日本の地域素材を使ったご当地コスメを取り入れて欲しいのです。

一過性のトレンドでは終わらない、深い魅力があると確信しています。

 

コスメは美しくなるために使うもの。

同時に、使う人の意志を反映するものではないでしょうか。

だからこそ今住んでいる地域の、

そして日本各地の素晴らしさを再発見し、

その地域や関わる人々を応援できたらいいなと私は思うのです。

 

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